[お知らせ] Pentagon Channelは2014年7月19日よりアジア向けの衛星放送を再開しました。
局名はDoD News Channelに変更されています。周波数などは下記の記述と変更ありません。


BSアンテナで楽しめる!
Pentagon Channel

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ペンタゴン・チャンネル


米国の国防総省は世界各地に展開する米軍兵士に向けた新たな衛星放送を開始した。その名もPentagon Channel。正式な開局は2004年5月14日である。日本・韓国に向けたサービスは、当初はIntelsat-802のAFNの回線を利用して開始された。
在日米軍の放送局としてはラジオのAFN(American Forces Network)がある。関東地方ならAM810kHzで楽しめるので、ご存知の方も多いだろう。1997年10月まではFar East Networkという局名を用いていたのでFENの方が通りが良いかもしれない。
実はAFNはラジオだけでなく、テレビ放送も行なっている。横田基地や横須賀基地はケーブルテレビだが、岩国、三沢、嘉手納では地上波のテレビ放送も行なわれている。(ただし三沢と岩国は日本のUHFとは周波数が異なるため米国チャンネルのテレビでないと受信できない。)
日本のAFNと同じように、世界各地に存在する米軍基地ではラジオやテレビ放送が行なわれており、そのための番組配信がインテルサット衛星などによって米国から衛星中継で行なわれている。AFNの衛星回線自体はスクランブルが施されているので受信できないのだが、ペンタゴン・チャンネルだけはスクランブルがかかっておらず、自由に無料で受信することができるのだ。
AFNにスクランブルがかけられているのは、その内容が軍事機密だからというのではない。AFNで放映されているNFLやNBAの中継のようなスポーツ番組などの著作権を保護することが主目的だという。このため、軍の自主制作番組で占められているペンタゴン・チャンネルは今後もノンスクランブルの放送が続く可能性が高いものと思われる。

アナウンサーも軍服姿


ペンタゴン・チャンネルは、24時間ニュースや報道番組を放送し続けるニュース専門チャンネルだ。ペンタゴン・チャンネルが自局で制作したニュースや報道番組のほかに、AFN制作のニュース、陸軍、海軍、空軍のニュース番組などが放映されている。
ペンタゴン・チャンネルの番組を見ていて最も強烈な印象を受けるのが、登場人物が女性アナウンサーを含めて殆どすべて軍服姿であることだ。番組の合間にも陸軍や海軍のCMや、従軍写真家などが流されており、軍服姿の兵士や、戦車、戦闘機、戦闘ヘリ、軍艦などの映像であふれている。天気予報なども一応あるのだが、日本の地名で登場するのは三沢、横須賀、岩国と佐世保のみ。「これでもか!」というくらい、軍事色一色で徹底されているのだ。
ミリタリーファンには堪らない内容なのだが、国防総省が自ら運営するニュースチャンネルであるため、バグダッドでの米軍の記者会見や、ブッシュ大統領の演説などはきちんとライブで放映されており、ニュースソースとしても第一級なのである。


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信号は強力!BSアンテナで受信可能!


日本で受信できるペンタゴン・チャンネルは、東経174度の太平洋上に静止しているIntelsat-802で中継されている回線だ。衛星からのダウンリンクの周波数はBSの1チャンネルよりわずかに低い11.638GHzである。
Intelsat-802の送信ビームは、右図のように日本と韓国に向けて送信ビームが絞り込まれたスポットビームのため、その信号はCS放送並みに強力だ。
ほとんどBSの周波数と変わらず、衛星からの信号も強力であるため、ごく普通のBSアンテナでも受信できそうなのだが、Intelsat-802からの信号は水平偏波のため、右旋円偏波用のBSアンテナだと利得が3dBほど落ちてしまう。
しかし、物は試しとばかり、ベランダにBSデジタル放送用の直径45cmのアンテナを取り付けて受信してみた。ダウンリンクの周波数は11.638GHzで、BSアンテナの発振周波数は10.678GHzだから、衛星放送チューナーの周波数は960MHzにセットすればよい。真南をはさんでBSとほぼ反対方向の向きになることを考えながら、アンテナの向きを変えてみると、予想通りIntelsat-802からのペンタゴン・チャンネルが45cmのBSアンテナで受信できた。アンテナ方向の調整も、付近には11.638GHzを使用している衛星が無いため至って簡単で、アンテナ設置作業は方向調整を含めて20分程度で完了。心配されたアンテナのゲインも、小雨程度なら全く問題なく受信でき、電波の強い関西から北九州にかけての地域であれば、35cmの小型のBSアンテナでも受信できそうに思える。
外国衛星からの衛星放送というと、直径数メートルの巨大なパラボラアンテナが必要であるように思うのが普通だが、ペンタゴン・チャンネルは45cmのBSアンテナで実用的には充分なのである。最も手軽に受信できる国際衛星放送といえるだろう。

外国衛星放送用チューナが必要


ペンタゴン・チャンネルを受信するためのアンテナは、ごく普通のBSアンテナで充分なのだが、CS放送とは異なった定数のデジタル圧縮伝送のため、DVB方式に対応した外国衛星放送受信用のチューナー(IRD)が必要となる。最近は中国製の安価な商品も出回っているのだが、ペンタゴン・チャンネルの放送方式は日本と同じNTSC方式のため、中国製のPAL方式専用のチューナーなどは使えない場合がある。元来世界的に見るとNTSCは少数派で、アジアから欧州にかけてはPAL方式が普及しているので、チューナーもPAL方式の物が多く、注意が必要なのだ。
外国衛星放送用受信機器は、コンテックや、アサヒデンキなどの専門店で購入できるが、外国のディーラーから直接購入することもできる。FTA、DVB、IRDなどのキーワードで検索エンジンで調べると様々な商品が見つかるだろう。カタログを読むには専門的な知識が必要だが、安いものは100ドル前後からあるようだ。

NSS-6に衛星が変更。やはり強力に受信可能。


2004年8月に衛星がIntelsat-802からIntelsat-804に交代したが、2005年1月にはIntelsat-804衛星が突然故障したため、ペンタゴン・チャンネルを中継する衛星が、東経95度のNew Skies Satellite社のNSS-6に変更された。
 周波数も変更されており、現在は11.676GHzが使用されている。BSアンテナを使用する場合には、発振周波数は10.678GHzだから、衛星放送チューナーの周波数は998MHzとなる。
 受信状態はIntelsat-802の当時とさほど変わらず、45cmのBSアンテナで受信することができる。ただし、NSS-6の場合には関東地方にビームの中心の一つがあるので北海道や九州では幾分弱くなるものと考えられる。
 アンテナの方向は、NSS-6が日本のBSよりも西側にあるので、アンテナの向きもBSアンテナよりいくぶん西向きで、仰角も若干低くなる。


周波数変更。CSアンテナも利用可能に


NSS-6で放送されているペンタゴン・チャンネルの周波数が変更となった。2008年2月時点では12.647GHz、水平偏波で放送されている。周波数が高くなったのでBSアンテナよりも、CSアンテナを使用する方が適切である。もちろんBS/CS共用アンテナも使用できる。
 BSアンテナを使用する場合には、発振周波数は10.678GHzだから、衛星放送チューナーの周波数は1969MHzとなる。また、スカパー!などに使用されているCSアンテナの場合には、発信周波数が11.200GHzなので、チューナーの周波数は1447MHzとなる。
 受信状態は周波数が変わってもさほど変わらず、45cmのBSアンテナで受信することができる。


参考サイト
ペンタゴンチャンネルのインターネット放送(24時間ライブ)
インテルサット802の情報
NSS-6の情報
ペンタゴンチャンネルに関する国防総省のプレスリリース
衛星放送チューナーに関する説明
(株)コンテックのHP
(株)アサヒデンキのHP



NSS-6衛星の方位角・仰角の計算

受信点の緯度(北緯):
受信点の経度(東経):
方位角(AZIMUTH):
仰角(ELEVATION):
注:方位角は真北から反時計回りの角度で表示されています。



インテルサット802の信号強度
インテルサット802の外観
NSS-6の外観
NSS-6の信号強度
全国主要都市の緯度・経度
地 名 緯度 経度  地 名 緯度 経度  地 名 緯度 経度  地 名 緯度 経度  地 名 緯度 経度 
 稚内 45.4 141.7  旭川 43.8 142.4  札幌 43.1 141.3  函館 41.8 140.8  青森 40.8 140.8
 盛岡 39.7 141.2  秋田 39.7 140.1  仙台 38.3 140.9  山形 38.3 140.4  福島 37.8 140.5
 新潟 37.9 139.1  水戸 36.4 140.5  銚子 35.7 140.9  前橋 36.4 139.1  東京 35.7 139.8
 横浜 35.4 139.7  長野 36.7 138.2  静岡 35.0 138.4  富山 36.7 137.2  金沢 36.6 136.7
 福井 36.1 136.2  名古屋 35.2 137.0  岐阜 35.4 136.8  京都 35.0 135.7  大阪 34.7 135.5
 神戸 34.7 135.2  和歌山 34.2 135.2  鳥取 35.5 134.2  境 35.6 133.2  岡山  34.7 133.9
 広島 34.4 132.4  下関 34.0 130.9  徳島 34.1 134.6  高松 34.3 134.1  松山 33.8 132.8
 高知 33.6 133.5  福岡 33.6 130.4  佐賀 33.3 130.3  長崎 32.7 129.9  熊本 32.8 130.7
 宮崎 31.9 131.4  鹿児島 31.6 130.8  那覇 26.2 127.7